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喘息(ぜんそく)

いっけん何の関係もなく思える「喘息」ですが、これも代表的なアレルギー疾患の1つです。
かつてはごく限られた工業地帯の幹線道路沿いに発症することが多かったのですが、日本全体の大気汚染とアレルギー体質の人の増加によって、今では日本人に「一般化」してきています。では、さっそく「ぜんそく」について考えていきましょう。

喘息とは

気管支喘息(ぜんそく)は、空気の通り道である気道(気管や気管支)が狭くなり、空気の流れが妨げられて呼吸が苦しくなる病気です。

喘息を患っている人の気管支断面を見ると、炎症細胞が集まり、粘膜が浮腫んで痰もたまっているのがわかります。つまり急性的なものではなく、慢性的な炎症が起こっている状態です。

健康な人と比べると10〜100倍くらい気管が過敏になっているため、わずかな刺激にも強く反応して気道が狭くなり、空気の流れが悪くなる・・・という悪循環に陥ります。これによって生じるのが「喘息発作」です。

原因

喘息発作の主な原因は室内のダニやカビ、ペットの毛、フケ、垢などによるアレルギー反応です。これらのアレルゲンが気管支に入り込むと免疫反応が起こり、異物を排除しようとします。

それによって気管支粘膜の肥満細胞が活発化し、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出されるため、気管支が収縮したり、粘膜が浮腫んだり、粘液の分泌が過剰になったりして痰が多量にたまり、気道が狭くなってしまうのです。

他にも風邪などによる呼吸器感染症、タバコの煙、冷気、運動、ストレス、気象の変化など、さまざまな刺激が喘息発作の引き金となります。気管の炎症は初期なら自然に、もしくは治療によって元に戻ることもありますが、喘息発作を繰り返すうちに炎症はさらに悪化し、元に戻り難い状態となり、治療がますます困難になってしまうのです。

喘息を早期に発見および治療しなければならない理由は、ここにあります。

主な症状

ぜんそく発作の症状は、気道が狭くなることによる「喘鳴(ぜんめい)」と「呼吸困難」です。

発作の程度は軽いものから重いものまでさまざまですが、時には呼吸不全をきたし、命の危険に関わることもあります。

微度 軽く走ったり、階段を昇り降りしたりするとやや苦しく感じます。この時点では日常生活にも支障がなく、喘息とわかることはごくまれです。風邪が長引いていたり、急激な体力低下を感じたりした場合は早めに病院を受診しましょう!
軽度 呼吸時に明らかな喘鳴(ヒューヒュー、ゼイゼイ)があり、横になるとやや苦しさを感じます。ご飯があまり食べられなかったり、寝ているときに目が覚めたりもしますが、運動を伴わない日常生活であれば、さほど支障はありません。
中度 喘鳴はもちろん、苦しくて横にもなれない状態です。寝ていても苦しいので、からだを起こして呼吸せざるを得なくなります。ここまでくると日常生活の一般的な動作(食事や睡眠、会話など)が極めて困難になるため、発作薬の使用を考えます。
重度 苦しくて動けず、会話も困難な状態です。この状態が長く続くと意識不明や失禁、果ては窒息しに至ることもあります。早急に発作薬を使用し、それでも長引くようであれば急いで病院を受診しましょう!

治療法

大気汚染喘息は、喘息を起こしやすい遺伝的な体質にアレルギー反応を起こす物質や大気汚染などの要因が加わることで発病します。

そのため、治療としては気管支の炎症を抑え、空気の流れや肺の働きをよくするための「薬物療法」と気管支の炎症を起こす「アレルゲンの除去」が中心となります。

アレルゲンの除去 食の欧米化に伴い、アレルゲンとなる「タンパク質」の摂取量が増加しました。また、肥満によって自律神経のうちの副交感系神経が優位になり、IgE抗体の量が増え、アレルギーが悪化する傾向にあるとも考えられています。
薬物療法 吸入ステロイド薬 抗炎症作用が他のどの薬よりも強く、予防的治療の主体となるものです。なお、喘息発作が起きたときには気道を刺激して、逆に発作を悪化させてしまうこともあるので、吸入ステロイドは使いません。
経口ステロイド薬 気管支の炎症を早急に抑え込むため、喘息には非常に効果的な薬です。2週間程度の短期間であれば、大量に飲んでもあまり心配はいりません。ただし、長期間使用すると副作用が出るので、用法・用量を守りましょう。
抗アレルギー薬 気道の炎症を抑える作用があり、主にアレルゲンがはっきりしている「アトピー型喘息」に用いられます。吸入ステロイド薬と同様に、突然起こる発作を鎮める働きはありません。
気管支拡張薬 発作が起きたときに狭くなった気管支を広げ、空気の通りをよくして、呼吸をラクにする作用があります。最近、効き目が長時間持続する薬が登場し、予防的治療にも使われることが多くなりました。

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