食物アレルギー

アレルギーの中でも多くみられる「食物アレルギー」はどのような状態を意味し、体内ではどのようなことが起こっているのでしょう?そのメカニズムに迫ってみました!

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食物アレルギーとは

タンパク質

ある一定の食物を口にした際、からだが食物中に含まれるタンパク質を“異物”として認識し、排除しようとして免疫システムが働くために起こる反応を「食物アレルギー」といいます。

通常、このタンパク質は消化される過程に置いてアミノ酸へと分解・吸収されるため、異物=アレルゲンとして認識されることもなく、問題は起こりません。

しかし、乳児~幼児にかけての腸は成長過程なので、腸管の消化吸収能力が大人に比べて低く、タンパク質の分子能力も極めて弱いとされています。

そのためタンパク質の分子は腸管を通り抜けて血中に出てしまうことがあり、それが“異物”と判断されてしまうと、血中に特異的IgE抗体が産生されてしまうのです。食物アレルギーが乳幼児期に多く発症し、成長とともに軽快していくのは、このようなことが関係しています。

原因

どんな食品でもアレルゲンになる可能性はありますが、最も多いのは「3大アレルゲン」とされる卵・牛乳・小麦です。他にも大豆や肉類、魚類、甲殻類、野菜、果物なども食物アレルギーを引き起こすことがあります。

また、ソバやピーナッツなどは3大アレルゲンに比べて発生頻度こそ高くないものの、アナフィラキシーを起こすなど重症化しやすい食べ物なので注意が必要です。

なお、厚生労働省では食物アレルギーによる健康危害の発生を防ぐため、アレルギー物質を含む食品の表示を義務付けています。

表示が義務化されている5品目
(特定原材料)
卵、乳、小麦、そば、落花生
表示が推奨されている20品目
(特定原材料に準ずるもの)
あわび、いか、いくら、エビ、オレンジ、カニ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、豚肉、マツタケ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、バナナ

主な症状

フード

通常、食物アレルギーの症状として最も多いのは蕁麻疹や湿疹といった「皮膚症状」です。このほか下痢や嘔吐、腹痛などの消化器症状、咳や呼吸困難などの呼吸器症状、口・喉の粘膜の腫れや鼻水などの症状、目の腫れ、かゆみなどが現れることもあります。

ただし、アレルゲンとなる食品をとってから反応が出るまでの時間は人それぞれです。食べた直後に症状が出ることもあれば、1日以上経ってから生じることもあります。

また、ごくまれですがアナフィラキシーショックと呼ばれる激しいアレルギー症状を呈することもあるので、注意が必要です。

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治療法

食物アレルギーの治療は、主に「食事療法(除去食療法)」と「薬物療法」の2本柱ですすめられます。

食事療法 「食べたり飲んだりしたもの」と「主な症状の変化」を記録した“食物日誌”で原因となる食べ物を推定し、血液検査などを行ってアレルゲンとなる食べ物を特定してから除去食療法を開始します。成長期の子供では除去食療法を行っている間に栄養不足にならないよう、代替食品などで栄養を補うことが重要です。自己判断で行うと、こどもの発育などに影響を及ぼすだけでなく、終了する時期もあいまいになってしまいます。
薬物療法 食物アレルギーの基本は食事療法ですが、普段の生活の中で原因となる食物を除去するには工夫が必要です。場合によっては、完全に除去することができないこともあるでしょう。例えば、アレルゲンとなる食品の種類が多いときには、それら全てを除去すると、成長に必要な栄養が不足してしまうこともあります。このようなときにはアレルギーを抑える薬を使い、症状を和らげる薬物療法が必要です。
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