アレルギーとは

花粉症やアトピー性皮膚炎など、アレルギーはいまや日本人にとって最も身近な病気かも知れません。国民の3人に1人が何らかのアレルギーをもっているという調査結果もあり、これはもはや「国民病」といってもいいでしょう。そこで、いつ自分の身に振りかかるかわからない「アレルギー」のメカニズムに迫ってみました。

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アレルギーって何?

免疫機能

私たちのからだには外部から侵入した異物(ウィルスや細菌など)を排除し、からだを防御しようとする「免疫機能」が備わっています。これが正常に働くおかげで私たちは病気を予防したり、病気になっても回復したりすることができるのです。

しかし、この免疫が無害なものにまで過剰に反応し、その結果からだに悪影響を及ぼすことがあります。

これが「アレルギー」と呼ばれるもので、一言でいえば免疫異常の病気です。アレルギーの原因となる物質を「アレルゲン」といい、主にダニやホコリ、花粉、食品(牛乳や卵など)、金属、衣類、薬、ペットなどがあげられます。

免疫機能の分類

【即時型】
ほんの数分で発症する
Ⅰ型 喘息、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎
アナフィラキシー・ショック、アトピー性皮膚炎
【遅発型】
8~15時間後に発症する
Ⅱ型 薬物アレルギー、自己免疫性溶血性貧血
重症筋無力症、不適合輸血など
Ⅲ型 血清病の腎炎、関節炎、糸球体腎炎
SLEの腎炎、過敏性肺炎など
【遅延型】
24~48時間後に発症する
Ⅳ型 ツベルクリン反応、接触性皮膚炎
アトピー性皮膚炎のごく一部

発祥のメカニズム

本来、免疫機能は「Th1」「Th2」という2つの免疫細胞がバランスよく力を発揮することで正常に働き、外敵から身を守ってくれていますが、そのバランスが崩れてTh2が過剰になるとIgE抗体(アレルゲンから体を守ろうとする物質)も過剰に産生されます。

そこへアレルゲンが侵入すると、IgE抗体に付着することでヒスタミンが放出され、結果的にくしゃみや鼻詰まりなどが引き起こされるのです。つまり、アレルギーはからだを防御するために働く免疫反応が何らかの原因によって本来のバランスを失い、過剰な反応でからだを攻撃するために引き起こされる病気といえます。

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なぜ、アレルギーが増えた

人々

アレルギー患者の数は年々増加していて、厚生労働省の調査でも全国民の1/3が何らかのアレルギーに悩んでいるとの報告があります。

では、なぜそれほどまでにアレルギーが増えたのでしょう? その原因について、以下のようなものが考えられています。

食生活の変化 食の欧米化に伴い、アレルゲンとなる「タンパク質」の摂取量が増加しました。また、肥満によって自律神経のうちの副交感系神経が優位になり、IgE抗体の量が増え、アレルギーが悪化する傾向にあるとも考えられています。
アレルゲンの増加 アレルギーを招く「アレルゲン」の量が昔より増えていて、特にスギ花粉やダニは顕著です。スギ花粉は今後も増え続ける見込みで、また家の中のダニは住環境がよくなったこともあり、30年前の3倍にまで増えています。
環境汚染 ディーゼル車の排気ガスに含まれる化学物質(浮遊粒子状物質など)は体内にアレルゲンが侵入した際、免疫反応を強くする触媒のような働きをすると考えられています。
衛生仮説 「抗菌」という言葉が好まれる現代社会において、乳幼児が感染症にかかるリスクが低下した一方、清潔すぎる環境が免疫機能の発達を妨げ、アレルギーの発症リスクを増加させている・・・という見解です。
ストレスの増加 ストレスを感じると、交感神経で「アドレナリン」が多くつくられます。これはTh1の働きを抑制するため、Th2が優位となり、結果的にアレルギー体質になると考えられています。
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